【 シリーズ⑦ 水痘(水疱瘡)】
水痘は母体からの移行抗体だけでは感染が防げないため、生後6ヶ月以内の乳児でもかかることがある。発熱と水疱性発疹が特徴である。
症状
熱がないこともあるが、38度を超える発熱とほぼ同時に、全身に発疹が散在して出る。発疹ははじめは紅斑であるが、後にかさぶたになる。発疹はかゆみが強い。一時的に紅斑、水疱、かさぶたが混在するのが特徴で、だいたい5〜7日ですべてかさぶたになり治癒する。有髪頭部にも水疱を認めること、口腔内にも水疱が出て、すぐに破れて小さな潰瘍をつくることがある。
原因
患者のくしゃみやせきの飛沫に含まれる水疱ウィルスで空気感染する。発疹の出る4日前ころから発疹が出ている間の患者が排出するウィルスが感染源である。水疱内にもウィルスが存在する。感染の機会があって、12日前後から3週間後に発病する。幼児、学童の集団生活の場で流行する。すべてかさぶたになれば伝染性はない。
水疱疹への化膿菌の2次感染が起こる。特に溶血性連鎖球菌の感染は重くなるので注意が必要である。
水痘(水疱瘡)の経過
潜伏期間11〜21日
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